賢哲なる恣意性

桐峰矜公式ブログ

  

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寝る直前に出たアイデアは起きると確実に忘れている

   

アイデアが生まれる瞬間というのは本当に人それぞれで、基本的に他人の「アイデア発想法」なるものは当てにならないのだけど、オレの中で最もアイデアが生まれやすいのは、どういうわけか布団に入って眠る直前が多い。

 

しかし、そこには大きな問題がある。

 

ほとんどの場合、そのアイデアは一晩眠って朝になったら綺麗さっぱり忘れているのだ(笑)

 

いや、まったくもって笑い事ではないのだが、どうにもそうなってしまう。かつて大学受験のための予備校で幾度となく聞いた「眠ることで記憶は定着するんだぞ」という言説は果たして本当に正しかったのだろうか、と少しばかり疑いたくなってしまう。(短期記憶と長期記憶でまた少し話が違うということを現在では理解しているが)

 

ともあれ、眠る直前の、あの半分起きて半分寝ている感覚のときが一番アイデアが活発に生まれてくる。何故なのかはまったくわからないけれども。

 

ところで、オレは普段、アイデアをメモするという習慣がない。世の中には、メモするべき派としない派がいると思うけれども、どちらの立場の人も主張が一理あるような気がするから難しい。

 

ちなみに、オレがメモをしない理由は、もちろん幾つかあるのだけど、まず大きいのは、「自分の言語(文章)化能力をあまり信用していない」ということだ。

 

誤解してほしくないので一応断っておくが、あくまで「言語(文章)化する能力」であって、オレ自身の「言語能力」や「文章力」に自信がないわけでは決してない。

 

つまり、結局のところ、言葉というのはどう頑張っても、概念を正しく描写しきることはできない。言葉にしてしまった時点で、思考が言葉に引っ張られてしまうのだ。そこがどうにも嫌なので、あまり文字にして自分の為に残すということを好まない。

 

ふたつ目の理由は、なんとも冗談のようだけども、かつて学生だった頃を振り返ってみたときに、授業のノートみたいなものを読み返した記憶がまったくないということだ(笑)

 

決して読み返さないメモ書きに何の意味があろうか、いや何の意味もない!(反語w)

 

なんというか、ご丁寧に復習しなければ覚えられないようなものは、もはや覚えておく必要がないものなのだとオレは判断している。それらはたぶん興味がないものなのだろうから。(試験に出るみたいな外的要因はまた別の論点だが)

 

そんなわけで、オレは基本的にアイデアのメモをしないのだけど、やっぱり根本的に、「すぐに忘れてしまうようなアイデアに価値はない」という思想があるのだと思う。

 

こうして日々、眠る直前にアイデアが生まれては、起きたら消えているということを繰り返すのである。けれども、いつかひょんなことからいきなり思い出したりすることも多いのであまり深刻には考えていない。

 

あとは、やはり、出てきたアイデアそのものよりも、思考の過程を楽しんでいる節がオレの場合どうにもあるような気がする。そういう意味で、やはりまったく困っていないのであった。

 

めでたし、めでた、し……?

 

 - 思考