賢哲なる恣意性

桐峰矜公式ブログ

  

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ネットビジネスという名称があまり好きではない

   

本記事では、まず一般にネットビジネスと呼ばれているものの全体像がどのようなものであるかを簡単に解説したうえで、ネットビジネスという一括りな名称がいかに乱暴であるかという点について、少し思うところをつらつらと書いていく。

 

まず、巷でしばしば耳にするネットビジネス業界というのは、とてもじゃないけど一言で括ることなど不可能なほどに様々なジャンルがあるように思う。

 

ざっと挙げてみても、

・情報販売
・アフィリエイト
・転売
・ツール、デザイン、テンプレートなどの販売
・その他

と、大きく分けるとこれだけあるわけだ。
(魔法の言葉「その他」の威力はすごいw)

あ、勘違いしないでいただきたいのは、上に挙げたジャンルというのは、あくまで収益の発生源をどこに設定しているのかという観点から分けている。よって、それらの収益ポイントを発生させるために「何を」「どのように」やっているのかはもちろん人それぞれによって異なるのは当然の事だ。

 

例えば、「情報商材をアフィリエイトするにあたって、YouTubeから集客してメルマガで教育してプロモーションアフィリエイトによって売り上げを上げる」であったり、「海外ブランド品に関する興味を掻き立てるようなブログを書いて、そこからオークションサイトに誘導する」であったり、あるいは、「恋愛に関する情報商材を創って売るためにマーケティングリサーチと称してキャバクラに行きまくってみる」だったり(笑)、

 

と、まあこのように本当に様々なジャンルと手法が掛け合わさって成り立っていることがわかると思う。(最後のは半分冗談だがw)

 

しかも、このジャンルの分け方はオレの中でもうひとつ意図があるのだけど、わかるだろうか。少し考えてみて頂きたい。

 

ヒントは、「オークション」や「せどり」などの名称ではなく「転売」とひとつにまとめている点や、「物販アフィリエイト」と「情報商材アフィリエイト」の区別をしていない点などである。

 

どうだろうか。では説明しよう。

 

まず、「情報販売」というのは広い意味における「コンテンツ産業」である。つまり、漫画や小説や映画や音楽などの娯楽系コンテンツと商品の構造上は同じなわけだ。(ただ、書籍やDVDやCDは実際に“モノ”が存在するので純粋な“データ”だけではないけれども、ここでは気にしなくても問題ない)

 

また、「アフィリエイト」というのは、自分が創ったものではなく他人が創った商品を販売しているので、定義上は「営業・販売代理業」と言えると思うけれども、どちらかというとその役割自体は「流通業」に近いニュアンスである。

 

つまり、販売元がすべての見込み客にセールスすることは現実として非常に難しいため、その商品をもっと広く多くの人に伝えていくことがアフィリエイターの存在価値だと言えるのである。そこには距離の隔たりも輸送コストも存在しないけれども、ニュアンスは理解できると思う。そういう意味で、収益の構造上、「物販アフィリエイト」と「情報商材アフィリエイト」を区別する必要はないことになる。

 

そして、「転売」に関してはまさにビジネスというか商業の基本形である。つまり、「安く買って、高く売る」ということだ。構造的には非常に単純である。世の中には、場所・時間・人口密度などの様々な違いによって同じものでも価格の差が出ることがしばしばある。その性質をうまく利用して販売利益を得るというのがこの「転売」なので、それぞれ個別具体的な手法が「オークション」であろうが「せどり」であろうが何であろうが本質的には同じなのである。

 

4番目にあげた「ツール、デザイン、テンプレートなどの販売」というのは、いわゆる「職人」といったニュアンスが強いかなと思う。まあ、それは少し大げさだとしても、アフィリエイトを「流通業」にたとえるならば、こちらは何かしらの技術でもってウェブ上の製品を造るわけだから「製造業」といった感じか。

 

このように、いわゆるメジャーどころだけでもこれだけ様々な種類の「業種」が含まれているのである。それを、「収益ポイントをインターネット上に設定している」というだけの安直すぎる理由によって、すべてを一括りに「ネットビジネス」と呼称してしまう感じが非常に、なんというか、言葉の扱い方に軽率さを感じてしまう。

 

ましてや、「ネットビジネス=怪しい、詐欺だ」などという認識が出てくること自体が、およそまともな思考ができていないことの証左だと個人的には思う。というか、オレに言わせれば、ワタミやモンテローザの労働環境の方がよほど怪しい気がするけれども(笑)

 

もっと言えば、アメリカの大規模なコンサルティング会社とか投資銀行なんかはもはや詐欺とかいうレベルではないえげつなさみたいなものを感じるが。まあ、それはともかくとして(笑)

 

オレは個人的に、この「ネットビジネス」という名称があまり好きではないのだけど、ビジネスにおいてインターネットをうまく活用していくということに関しては、まったくもって異を唱えるつもりはない。

 

というか、オレの中の認識では、そういう人達を表すより正確な言い方は、「ネットビジネスをやっている人」ではなくて、「ビジネスを主にネットを利用してやっている人」ではないかと思う。

 

単純な話、例えば、新聞に広告を出して、そこからレスポンスを得て何らかの売り上げにつなげていくというビジネスがあったとして、それは「新聞ビジネス」と呼ぶのか、という話だ。

 

ではその広告がCMであればどうか。「テレビビジネス」とでも呼ぶのだろうか。当然ながらそんな呼び方は聞いたことがない。

 

そう考えると、この「ネットビジネス」という名称がいかに本質から乖離した雑な呼び方であるかがわかって頂けるかと思う。

 

オレ自身は常々、物事をできる限り本質に近い形で捉えるべきだと考えているので、やはりこの「ネットビジネス」という名称には違和感を禁じ得ない。

 

そんなところで、今回は締めようかと思う。

 

まあ、「ネットビジネス」という用語は嫌いでも、その入り口として最も適切なのはやはりここかなと思う。入場料は一万円だが、一度でも勇気を出して入ってしまえば、一生涯に渡って楽しめるだけの知識が手に入る。

 

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