賢哲なる恣意性

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『篠崎さん気をオタしかに!』感想&アニメ化に期待

   

久しぶりに、マンガを購入した。と言っても、読むのが久しぶりというわけでは別になくて、普段は某B○○K ○FFやネットカフェを利用することが多いというだけなのだが(笑)

 

で、買ってきたのは『篠崎さん気をオタしかに!』という作品。著者は氷川翔さん。ペンネームなのか本名なのかはわからないが、なんというか、中二心がくすぐられるかっこいい名前ですな。で、ちなみに作者の初の商業連載作品らしい。現在、既に2巻までは発売されているのだけど、とりあえず今回はお試しという事で1巻のみを購入。

 

さて、簡単に概要を説明すると、主人公は基本的にリア充タイプ(だと自分で思っているタイプ)の女の子で、高校(女子高)の入学から一週間をおたふく風邪で休んでしまっていたというのが物語の始まり。

 

で、ようやく登校してみると、すでに仲良しグループのようなものが形成されつつあるなかで、中学から一緒の友達がいない主人公は、「これではぼっちになってしまう!」と危機感を覚える。

 

そこで、隣の席の「オタクだけど可愛い女の子」を真人間(非オタ)にして友達になろうと奮闘するが、逆に自分がオタクに染められていってしまうというのがストーリーの基本である。

 

と、まあこんな感じなわけだが、ひとつひとつのエピソードがすごく丁寧に描かれていて非常に読みやすいと感じた。

 

オタクになりたいわけじゃないはずなのに、意外とオタク的な趣味にハマっていってしまっている自分に気づいて悶える主人公が非常に微笑ましい。

 

多くの人が抱く感想だと思うが、この主人公、キャラクターの構造が『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の桐乃に少し似ている面があるという。

 

まあ、桐乃とは周囲(特に兄)との関係性という意味で大きく異なるわけだが、なんとなく多くの読者が桐乃を思い浮かべるのではないかなといった感じ。

 

で、この『篠崎さん気をオタしかに!』という作品、個人的には非常に当たりだった。

 

なんというか、今までありそうでなかった切り口というか、考えてみれば確かに、人は誰しも生まれたときからオタクだということはないわけで、必ず非オタからオタになる過程が誰にでも存在する。

 

それ故に、この主人公のように自分もオタクに片足を突っ込んでいながら一方でオタクを毛嫌いしてもいる感じや、自分はそこまで好きじゃない作品でも他人に批判されると無性に腹が立つといった感覚はとてもよく理解できる。

 

登場人物の基本構造は、

【篠崎秋菜】……高1、主人公、リア充(自称)タイプだがオタに染まり気味
【佐々村楓】……高1、主人公のクラスメイトでメガネを取ったら美少女なのにオタク
【みーちゃん】……高1、本名は未登場、主人公のクラスメイトで楓のオタク友達
【篠崎真】……大学生、主人公の兄、いわゆるキモオタだが性格は普通に優しい

ここまでがレギュラーキャラで、以下はたまに登場。

【日向小夏】……高1、主人公の中学の友達、ムードメーカー兼トラブルメーカー
【山野辺桃子】……高1、主人公の中学の友達、クールなツッコミ役
【四越千草】……高1、主人公の中学の友達、天然、癒し系

とまあ、こんな感じなのだが、なんというか、基本的にみんないい人というか悪意のあるキャラが全くいなくて非常にストレスなく読むことができるというのもいいところ。

 

読むうえでの安心感はやっぱり非常に大事ですな。

 

あと、主人公はもともと友達になりたいという目的だったのに、軽く百合っぽい感じになっているのも個人的には好き。

 

なんとなくだが、最近のマイナー雑誌の漫画作品のアニメ化の傾向を見てみるに、この『篠崎さん気をオタしかに!』は順調に続刊が出ていけば充分にアニメ化できる潜在能力を持っている気がする。

 

なんというか、昨今のアニメにおいて1クールにひとつはある感じというか、「残念系コメディ枠」とでもいう感じの作品だと思う。

 

というか、個人的に是非アニメ化してほしい作品である。

 

あ、ちなみに単行本の第1巻が発売された時のPR動画はこちら。

 

 

いやー、是非ともアニメ化してほしい。

 

久しぶりにハマってしまったので、近いうちに2巻を買いに行こうかと思う。

 

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