賢哲なる恣意性

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ゴスペラーズ『誓い』歌詩の意味,解釈,考察

   

本記事は2013年4月に桐峰矜の別のブログ『キョウのゴスコトバ』に投稿された記事を移行させたものである。このブログ『賢哲なる恣意性』とはだいぶ文体などのテイストが違うけれども、せっかくなのでそのまま載せようと思う。

 

 

≪≪≪以下、本文≫≫≫

 

皆様こんにちは。

桐峰矜(きりみねきょう)です。

今回は、The Gospellers(ゴスペラーズ)の『誓い』の歌詩について、私、桐峰矜の独自の視点から解釈と考察をしていきたいと思います。

皆様どうぞよろしくお願いします。

 

≪楽曲基本情報≫

『誓い』The Gospellers(ゴスペラーズ)

作詩:安岡優
作曲:黒沢薫

曲の構成は、

イントロ
Aメロ Bメロ サビ
Aメロ Bメロ サビ
Cメロ サビ サビ サビ

といった感じです。

歌詩を引用する場合には、“二重引用符”を使います。
例 “世界が語りつくした奇跡を 愛の言葉を”

 

≪解釈&考察≫

さて、ゴスペラーズがもっとも勢いに乗っていた2001年のラストを飾るシングル『誓い』です。

 

初めて聴いた当時は、「これほどシンプルで美しいハモリは聴いたことがない!」と思った記憶があります。

 

そんな『誓い』の歌詩。なんといってもイントロからして掴みはばっちりですよね。

 

“ねえ きっと 今も”
“ねえ ずっと 僕と”

 

なんというか、このフレーズを聴いただけで、「ああ、壮大なラブソングが始まる……!」といった感じにさせられます。

 

この『誓い』は、あまりにもド直球なラブバラードなので、変に裏の意味を解釈する余地はあまりないような気もしますが、まあ、非常に美しい言葉が全編を通して散りばめられているので、読者の皆さんと一緒にもう一度、魅力を再確認していくといった感じでしょうか。

 

まずはAメロです。

 

“何も言えなくて そんなに強く見つめたら もう”

 

ワンフレーズ目にいきなり倒置法です!(笑)

 

このインパクトはすごいですよね。

 

確かに、すごく綺麗な瞳の女性をじっと見ていると無意識に言葉を失うというのは私にも経験のあることです。

 

“声も届かない 彼方へ連れてゆけたなら”

 

このあたりの歌詩はまさに宇宙を連想させる表現だと思うんですが、まさしくPVがイメージ通り!!!(笑)

 

“言葉より大事なものを 二人幾つ見つけただろう”
“忘れないで 誰よりも信じている この場所で”

 

あまりにもストレートに美しい歌詩すぎて解釈も考察もする余地がないッ!(笑)

 

いや、本当に。

 

決して思考放棄しているわけではなくて、純粋にこの『誓い』は、私の中でラブソングのひとつの完成系だと思っているので、もはや何も言うことはないというのが正直なところです(笑)

 

そして、なんといっても素晴らしいのはサビです。

 

“世界が語り尽くした 奇跡を 愛の言葉を”
“もう一度 あなたに誓うから そういつもそばにいる”

 

どんなアーティストの楽曲であれ、前向きなラブソングにおける歌詞(歌詩)で伝えるべきメッセージというのは、結局のところ、そんなに多くあるわけではないのです。

 

「好きだ」
「愛してる」
「ずっと一緒にいたい」
「あなたに出会えてよかった」

 

多くがこのどれかに(あるいは複数に)当てはまります。

 

当然ながら、この『誓い』も例外ではないわけですが、私はラブソングの歌詞(歌詩)において、かつてあらゆる意味でこれ以上うまい表現というのは聴いたことがありません。

 

本当にそれくらいの衝撃を受けましたね。

 

少し余計なことを言わせていただくと、この“奇跡を 愛の言葉を”という表現は、接続詞なしで目的語がふたつ並んでいるという点で若干不自然なんですが、その絶妙な不自然さがまた非常にいい味を出しているんですよね。

 

これがもし、「奇跡と愛の言葉を」だったら目も当てられません(笑)

 

皆さんご存じの通り、この『誓い』はサビの歌詩が全部同じなのですが、やはりこの歌詩こそが唯一にして絶対的に最高の表現だということなのでしょう。

 

さて、2番へ。

 

“触れた唇に 冷たい風が残るほど そう”
“声が震えてた 二人の距離を数えたら”

 

こういった表現もいちいち絶妙に上手いんですよね。

 

って、安岡さんの作詩能力が高すぎることはいまさら言うまでもないですが(笑)

 

“「恋しくて…」 その一言が 切なさより力になる”

 

求められることは、ひとり待ち焦がれるよりも何倍も喜ばしいことだということですよね。

 

“どんな夜も越えてゆくよ 遠い空へ その場所へ”

 

ここも、もはや言うことはありません。

 

まあ、しいて言うなら、“その場所”というのは、二人にとっての恋愛の終着点を表しているのだと思います。

 

それは、結婚であったり、死ぬまで添い遂げることであったり、まあ人によって価値観はそれぞれなので、どこをゴールに設定するかは当事者だけにしかわからないことですよね。

 

そんなニュアンスも込めて、あえて“その場所”という曖昧な指示語にとどめているのかもしれません。

 

……という勝手すぎる深読み(笑)

 

そしてCメロへ。

 

“幾千の星が生まれても この想いは一つだけ”

 

この短いフレーズの中に一体どれほどのスキルとセンスが詰め込まれていることか。

 

“幾千の星が生まれても”というのは、つまり、「どれだけ時間が経っても」という意味だと思います。

 

つまり、「永遠に」(えいえんに)ということですね。

 

もう、おわかりですよね。

 

ラブソングで言いたいことは決まっている。

 

あとはいかに言葉を変えて心に響く歌詞(歌詩)を生み出すかなのです。

 

そういう意味において、この『誓い』に出てくる数々の表現は本当にそれを体現したような素晴らしい歌詩だと私は思います。

 

最後は、イントロのフレーズとサビがクロスオーバーしていきます。

 

これぞゴスペラーズといった感じのコーラスワークですよね。

 

最初から最後まで本当に素晴らしい楽曲だと思います。

 

そんなわけで、『誓い』の歌詩を私なりに解釈し、考察してみました。

 

いかがでしたでしょうか。

 

これからもゴスペラーズの数多くの楽曲の歌詞(歌詩)を幅広く独自の視点で解釈&考察していきたいと思います。

 

今回は最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

“あなただけを暖めて”

 

桐峰矜

 

≪≪≪以上、本文≫≫≫

 

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