賢哲なる恣意性

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ゴスペラーズ『NEVER STOP』歌詞の意味,解釈,考察

   

本記事は2013年5月に桐峰矜の別のブログ『キョウのゴスコトバ』に投稿された記事を移行させたものである。このブログ『賢哲なる恣意性』とはだいぶ文体などのテイストが違うけれども、せっかくなのでそのまま載せようと思う。

 

 

≪≪≪以下、本文≫≫≫

皆様こんにちは。

桐峰矜(きりみねきょう)です。

今回は、The Gospellers(ゴスペラーズ)の『NEVER STOP』の歌詞について

私、桐峰矜の独自の視点から解釈と考察をしていきたいと思います。

皆様どうぞよろしくお願いします。

 

≪楽曲基本情報≫

『NEVER STOP』The Gospellers(ゴスペラーズ)

作詞:村上てつや
作曲:村上てつや

曲の構成は、

イントロ
Aメロ Bメロ Aメロ Bメロ サビ
Aメロ Bメロ サビ
Aメロ’ Bメロ’ サビ サビ’

といった感じです。

歌詞を引用する場合には、“二重引用符”を使います。
例 “どれだけ 歩けば いいかなんて わからないけど”

 

≪解釈&考察≫

さて、ゴスペラーズ39枚目のシングルである『NEVER STOP』です。

 

今になってみると意外と盲点なんですが、この『NEVER STOP』が東日本大震災の後でゴスペラーズが最初にリリースした楽曲なんですよね。

 

どうしてもゴスペラーズの楽曲で震災と聞くと『BRIDGE』のイメージが強いのですが、この『NEVER STOP』も、「絶対に前に進み続ける」という強い意志を歌った楽曲なので、いい感じに当時の情勢にマッチしていましたね。

 

そして、この『NEVER STOP』は、ゴスペラーズ自身のことを歌った楽曲でもあります。

 

それでは内容に。

 

“いつの日にも We never stop 歌い続けよう”

 

まずここが、この楽曲全体のテーマというかメッセージですよね。

 

ゴスペラーズはいつまでも歌い続けていくのだという、デビュー当時から何度も繰り返し伝えているゴスペラーズの基本となるメッセージだと思います。

 

“立ち止まるな 振り返るな”
“内なる声が そう囁く”

 

誰に言われるわけではなくとも、自分たちの素直な思いとして、「ずっと進んでいく」というわけです。

 

“安息の時なんて”
“We never know まだいらない”

 

そして、これもゴスペラーズが繰り返し伝えている考え方だと思うんですが、

「まだまだこんなレベルで満足なんかしない」
「もっともっと貪欲に成長していく」

というメッセージが込められています。

 

さて、続きへ。

 

“見上げれば 真っ赤な太陽”
“つかみ取るまで 手を伸ばす”

 

ここは、シングル曲では『終わらない世界』や『Vol.』そして『1,2,3, for 5』でしか登場していない北山さんのベースでのリードヴォーカルですね。

 

なんというレアな!(笑)

 

内容的には、“真っ赤な太陽”というのは、「エネルギーに満ちた存在」であったり、「大きな目標とすべき存在」みたいなことの比喩でしょう。

 

そういった高みに行き着くまで歌い続けていくという、まあここもメッセージ的には繰り返しですね。

 

“繰り返す 日々の意味を”
“We never know それでも行く”

 

ここは、なんというか、『2080』における“意味があってもなくてもいいんだろう”に通じるものを感じますね。

 

あとは「考えるな、感じろ!」という言い方もありますかね(笑)

 

とにかく、やっていること自体の意味を考えるまでもなく、やり続けることに意味があるのだということですよね。

 

そしてサビへ。

 

“どれだけ 歩けば いいかなんて わからないけど”
“We never stop 足跡が 僕らを語るだろう”

 

これは本当にいい歌詞だと思います。

 

目標までの距離や苦労がどのくらいなのかなどというのは本来誰にもわからないわけで、それでも自分たちが信念を持って進んできた道のりというのは必ず大きな意味を持つ、だからこそ、絶対に歩みを止めないのだという強い想いを感じますよね。

 

この時点でデビューから約16年なわけですが、それだけのキャリアと実力があって初めて説得力が出てくる非常にメッセージ性の強い歌詞だと思います。

 

では2番へ。

 

“何度でも 紡ぎなおすストーリー“
“今日は未来のため あるのだから”

 

ここは、いくつも解釈のしようがあると思うんですが、わかりやすいのは、まだまだいくつもゴスペラーズとしての新しいスタイルを生み出し続けるという意志表明だという解釈ですかね。

 

あとは、たとえ何かの間違いで売れなくなるようなことになっても決して心が折れることはないという、ある意味初心を忘れないといった感じにも取れます。

 

後半部分は、現在の積み重ねが未来を創るという、まあ当たり前と言えば当たり前の感性ですね。

 

“変わってく舞台で 変わらぬ想いを”
“We never know 初めてのように”

 

ここもまさに初心を忘れないということですよね。

 

“変わってく舞台”というのは、様々な街やライブハウスなどの物理的な意味ももちろんありますが、これは、それぞれの段階におけるゴスペラーズのレベルのようなものを比喩として表しているのだと思います。

 

そして、まるですべてのステージが“初めてのように”新鮮な気持ちで歌っていくのだということだと思います。

 

そしてサビへ。

 

“どれだけ 願えば いいかなんて わからないから”
“We never stop 決めたのさ 転がり続けること”

 

ここのサビの前半部分も北山さんのベースでのリードヴォーカルですね。

 

ゴスペラーズは基本的に正統派でありながら、曲によってはたまにものすごく尖ったことをやってきますよね。

 

しかし、その常識に媚びない感じは昔から非常に好きです。

 

内容的には、1番のサビ、というか全体的なテーマと同じなので特に問題はないですね。

 

まあ、しいて言えば、“転がり続ける”という表現は、なんというか、雪だるまのようにどんどん大きくなっていくというイメージと、終盤の歌詞に出てきますが、石ころのようにどんどん転がり方がスムーズに早くなっていくというイメージのダブルミーニングなのかなと思ったりしました。

 

さあ、珍しく3番です。

 

“漕ぎ出した 船からはもう”
“降りることは 出来ないのさ”

 

このゴスペラーズという“船”はもう途中で“降りることは出来ない”という、いつもは自分たちの進む道を「坂」と喩えることが多いゴスペラーズですが、この『NEVER STOP』では珍しく“船”といっていますね。

 

“だけど海は どこへだって”
“続いてる 果てしなく”

 

しかし、ゴスペラーズが活躍できるフィールドはいくらでもあるのだという自信と希望に満ちた表現になっています。

 

“What’s going on”
“この眼に 焼きつけていく”

 

そして、その無限の可能性の中で、「何が起こっていくのか」を文字通り“この眼に 焼きつけていく”ということです。

 

最後のサビへ。

 

“どれだけ 越えれば いいかなんて わからなくても”
“We never stop 足跡が 僕らを語るだろう”

 

ここも内容的には最初のサビと同じですね。

 

“We never know 決めたのさ”
“このまま Like a rolling stone”

 

そして、こちらは2番のサビとほとんど同じです。

 

“いつの日にか その足跡が”
“僕らの 生きた証を 語るだろう”

 

そして、ここが総まとめですね。

 

いずれにしても歌詞の意味自体はもうはっきりとわかりますね。

 

とにかく、ずっと歌い続けていく。

 

そして、その過程がゴスペラーズの歴史を創っていく。

 

そんな、前向きでありながら重みの感じられる楽曲でした。

 

そんなわけで、『NEVER STOP』の歌詞を私なりに解釈し、考察してみました。

 

いかがでしたでしょうか。

 

これからもゴスペラーズの数多くの楽曲の歌詞(歌詩)を幅広く独自の視点で解釈&考察していきたいと思います。

 

今回は最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

“いつまでも どこまでも NEVER STOP”

 

桐峰矜

 

≪≪≪以上、本文≫≫≫

 

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