賢哲なる恣意性

桐峰矜公式ブログ

  

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ゴスペラーズ『いろは』歌詞の意味,解釈,考察

   

本記事は2013年5月に桐峰矜の別のブログ『キョウのゴスコトバ』に投稿された記事を移行させたものである。このブログ『賢哲なる恣意性』とはだいぶ文体などのテイストが違うけれども、せっかくなのでそのまま載せようと思う。

 

 

≪≪≪以下、本文≫≫≫

皆様こんにちは。

桐峰矜(きりみねきょう)です。

今回は、The Gospellers(ゴスペラーズ)の『いろは』の歌詞について、私、桐峰矜の独自の視点から解釈と考察をしていきたいと思います。

皆様どうぞよろしくお願いします。

 

≪楽曲基本情報≫

『いろは』The Gospellers(ゴスペラーズ)

作詞:酒井雄二
作曲:酒井雄二

曲の構成は、

もはやわかりません(笑)

歌詞を引用する場合には、“二重引用符”を使います。
例 “ゑいもせず あさきゆめみじ”

 

≪解釈&考察≫

さて、ゴスペラーズ8枚目のアルバム『アカペラ』のオープニングを飾る『いろは』です。

 

この『いろは』は、ザ・酒井さんといった感じの非常に切れ味の鋭い楽曲ですね。

 

なんというか、どういう感性で生きていたらこんなアイデアを思い付くんだ???

 

というのが正直なところです。

 

そういう意味ではやはりある種の「天才」なんでしょうね。

 

さて、内容へ。

 

まずはアルファベット26文字を4回繰り返すという前代未聞な感じで始まります。

 

ちなみに、これは余談ですが、友人にこの『いろは』を初めて聴かせたときは、「いやいやいやいや、『いろは』なのにアルファベットじゃねえか!」という盛大なツッコミを受けました(笑)

 

なるほど、その発想はなかった……!

 

それはさておき、次へ。

 

“ゑいもせず あさきゆめみじ”
“今日もこのクチはタイピングに忙しい”

 

まず最初は、いわゆる『いろは歌』のラストで、漢字表記にすると、「酔ひもせず 浅き夢見じ」となりますね。

 

まあ、このフレーズの意味自体は国語学的にも諸説あるんですけど、それは特に重要ではなくて、ここでは単純に言葉遊びなんだと思います。

 

そして、口でタイピングするという発想がもう斬新すぎて驚きますよね。

 

“たった twenty-six のキーを叩く”
“指がわりの 5本のマイクロフォン”

 

脱帽ッ!!!

 

って、本当にそう思います(笑)

 

逆に言えば、発想が奇抜すぎて歌詞自体の意味は非常にシンプルですよね。

 

“このAから始まる二十六文字”
“つまり A to Z は瞬時にかなに漢字に”

 

これは日本におけるキーボードのローマ字入力のことですね。

 

確かに、まさに“瞬時にかなに漢字に”なりますよね(笑)

 

“「鋭敏な8ビートが美意識のCD」なんつってな”
“音の水面に映すことのは”

 

この部分の歌詞は最初に聴いたときは衝撃を受けましたね。

 

歌詞カードを見ていなかったので、リアルに「は?」って言った記憶があります(笑)

 

そして、“ことのは”というのは一般的に「言の葉」と書くんですが、まあ「言葉」と同じ意味です。

 

しかし、漢字の「葉」の部分を使って、水面に浮かんでいる落ち葉みたいなニュアンスを連想させているわけですね。

 

恐るべきセンスだと思います。

 

“例えばお前のその物憂さ”
“名付けちまえば 音 そのものさ”

 

ここもそれぞれの語尾で丁寧に韻を踏むという。

 

“ただの記号のラレツ”
“だから Let’s 言ってみな自分の口で それは何だ”

 

ここも韻を踏んでいます。

 

この『いろは』の場合、歌詞の深い意味というよりも、表現技法の巧みさについ言及したくなってしまいますね。

 

さて、続きです。

 

“たちまち指の運びも滑らかに”
“うず高く築かれる意味なしネーミング”

 

慣れてくると、どんどん意味のないことを練習台のような感じでやるということでしょうか。

 

ここは、若干わかりづらいですね。

 

どなたか、良い解釈などありましたらご教授願います(これを丸投げというw)

 

“ウォーミングアップも終了だ”
“次はどいつだ いねえんならもう一周だ”
“QWERTY ハノン Come on!”

 

ここの歌詞はとてもかっこいいですよね。

 

酒井さんの、ステージ上などでもたまにやる、演出としての「あえて丁寧じゃない言葉遣い」といった感じがうまく表れていますよね。

 

ちなみに“QWERTY”とは、キーボードの左上の文字列ですね。

 

特に意味のあるスペルではない……と思います(笑)

 

そして、このあとまたアルファベット26文字を二回繰り返します。

 

そして、ラスト。

 

“Not for Guns, not for Gangs,”
“ “G” is for us, is for the Gospellers”

 

ここが、この『いろは』の中で最高のハイライトですよね。

 

「銃のためじゃない、悪者のためじゃない、“G”は我々のために、ゴスペラーズのためにある」という意味になります。

 

そして、最後はまたアルファベットの連続です。

 

終わり方まで非常に凝っている、他のどんなアーティストにも真似できない独自の世界観、そして魅力を持った楽曲だと思います。

 

そんなわけで、『いろは』の歌詞を私なりに解釈し、考察してみました。

 

いかがでしたでしょうか。

 

これからもゴスペラーズの数多くの楽曲の歌詞(歌詩)を幅広く独自の視点で解釈&考察していきたいと思います。

 

今回は最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

“ABCDEF G”

 

桐峰矜

 

≪≪≪以上、本文≫≫≫

 

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