賢哲なる恣意性

桐峰矜公式ブログ

  

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ゴスペラーズ『氷の花』歌詞の意味,解釈,考察

   

本記事は2013年5月に桐峰矜の別のブログ『キョウのゴスコトバ』に投稿された記事を移行させたものである。このブログ『賢哲なる恣意性』とはだいぶ文体などのテイストが違うけれども、せっかくなのでそのまま載せようと思う。

 

 

≪≪≪以下、本文≫≫≫

皆様こんにちは。

桐峰矜(きりみねきょう)です。

今回は、The Gospellers(ゴスペラーズ)の『氷の花』の歌詞について、私、桐峰矜の独自の視点から解釈と考察をしていきたいと思います。

皆様どうぞよろしくお願いします。

 

≪楽曲基本情報≫

『氷の花』The Gospellers(ゴスペラーズ)

作詞:MIZUE
作曲:妹尾武

曲の構成は、

Aメロ Aメロ サビ
Aメロ サビ
サビ

といった感じです。

歌詞を引用する場合には、“二重引用符”を使います。
例 “手を伸ばせば 抱きしめれば”

 

≪解釈&考察≫

さて、ゴスペラーズ43枚目のシングルである『氷の花』です。

 

映画『きいろいゾウ』の主題歌でもあるこの楽曲。

 

人間関係にはあえて触れない方が良い部分もある、という割とリアルな大人の感性を歌った非常に精神年齢の高いラブソングですね。

 

では内容に。

 

“僕らは ふたりで 深い森の奥 迷い込んだ”
“蒼い月 追いかけて”

 

いきなりすごく独特な比喩から始まります。

 

まあ、行く先を思い描くことが難しい未来を二人が選んだということだと思います。

 

“蒼い月 追いかけて”というのは、光というか、何らかの道しるべを求めながらということでしょう。

 

では次です。

 

“貴女は 木陰で 繋いでいた手を そっと解き”
“時の中 眠るように ひとりきりで 夢見ていたんだ”

 

ふたりの関係性として、絶妙に気持ちが通じ合っていない感じがよく伝わる歌詞ですね。

 

主人公にとっては、ヒロインが何を考えているかわからないといった感覚だと思います。

 

そして、サビへ。

 

“手を伸ばせば 抱きしめれば 露と消える 氷の花”
“ぬくもりが もし心を 傷つけるのなら 触れない”

 

ここの歌詞が、この『氷の花』という楽曲の大きなテーマですよね。

 

儚く美しい存在(=氷の花)に対して不用意に自分の感性のままに優しく接することで、逆に相手のためにならないこともあるという。

 

そして、“ぬくもり”によって消えてしまう美しさという意味で、この『氷の花』というタイトルは素晴らしいなと素直に思います。

 

“震える肩 その背中に 背を向けて見送る”
“今 此処から 願う未来 季節は 戻らない”

 

そして、そっとしておいてあげるという前向きな放置をするわけですね。

 

“季節は 戻らない”からこそ、“今 此処から”未来を願うわけです。

 

さて、2番へ。

 

“流れる月日に 溢れる思い出 きっと すべて”
“たいせつな忘れ物 双星(ほし)のピアス…約束の欠片”

 

ここの歌詞に関しては、前半は普通なんですが、後半は正直わかりません(笑)

 

もしかしたら『きいろいゾウ』の映画の中でそれに関連するキーワードなんかが出てくるのかもしれませんが、いかんせん私は『きいろいゾウ』を観ていないので、まったくわかりません(完全に思考放棄しているw)

 

すみません、サビにいきます。

 

“離れるほど 近くにいる 眩しすぎる 氷の花”
“溜め息が この鼓動を 止めどなく 熱くするから”

 

物理的な距離が遠くなればなるほど心は求めているという。

 

そして、この“溜め息”は主人公とヒロインどちらのものか判断が難しいんですが、いずれにしても、本来あまりいい意味の言葉で使われることは少ないと思います。

 

それでもなお、胸が熱くなるほどの魅力を感じているということですよね。

 

“ハナコトバは 果てない夢 輝きは消えない”
“貴女は また 空を見上げ 願いへ 手を伸ばす”

 

ハナコトバは果てない夢
ゴスコトバは桐峰矜

 

……という冗談はさておき(笑)

 

『氷の花』というのは当然ながら架空の花なので、花言葉も自由に決められるわけですけど、こうきましたか。

 

ずっと続いていく終わらない関係という感じですね。

 

後半に関してはまたずいぶんと抽象的で非常にわかりにくい歌詞だと思います。

 

ここはちょっとスルーでお願いします(二度目の思考放棄w)

 

そして、またすぐに最後のサビがきます。

 

“抱きしめても ずっと胸で 咲き続ける 氷の花”
“透き通る この想いは 見つめてる 同じヒカリを”

 

通常、花をギュッとしてしまうとバラバラに崩れ落ちてしまいますが、ここはまさに比喩としての花という表現を最大限に生かしていますよね。

 

次の“透き通る”という表現も、その花が“氷の花”だからこそ使える表現だと思います。

 

この“同じヒカリ”というのは、最初のAメロで出てきた“蒼い月”の光かもしれません。

 

ふたりで同じ方向を見ることができているわけですね。

 

そしてラスト。

 

“積み重ねる この日々こそ 限りない奇跡さ”
“春の息吹 探しながら 僕らの 旅は続く”

 

前半に関しては何も言うことはないですね。

 

どんな人間関係においても、まさにその通りだと思います。

 

この『氷の花』の世界観では、季節は冬の終わりなんですね。

 

確かに、リリース時期(2013.1.30)から考えてもマッチしています。

 

そして、最後のフレーズがまた印象的なんですよね。

 

“愛が 目覚めるまで”

 

現時点で確かな愛がなくても、未来においてそれを掴み取るのだという強い決意や覚悟を感じます。

 

そんな精神年齢の非常に高い、大人のラブソングでした。

 

そんなわけで、『氷の花』の歌詞を私なりに解釈し、考察してみました。

 

いかがでしたでしょうか。

 

これからもゴスペラーズの数多くの楽曲の歌詞(歌詩)を幅広く独自の視点で解釈&考察していきたいと思います。

 

今回は最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

“愛が目覚めるまで”

 

桐峰矜

 

≪≪≪以上、本文≫≫≫

 

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