賢哲なる恣意性

桐峰矜公式ブログ

  

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モチベーションという言葉の意味

   

モチベーションという言葉にはいくつか誤解があるのではないかとオレは考えている。そもそも、モチベーションという言葉自体が、様々な場面で非常に良く出てくる割には意外とその意味をきちんと理解するのは簡単ではない気がするのである。

 

ちなみに「モチベーション(motivation)」という単語を辞書で調べると、「動機づけ」や「誘因」といった訳語が出てくる。しかし、正直これでは日常の用語としてはあまり使わないので、きちんと理解しにくいかもしれない。

 

また、一般に使われる述語として「モチベーションが上がる・下がる」とか「モチベーションを高める」などと言うけれども、このあたりも誤解というか正しい理解の妨げになっているなと思う。

 

本来、「動機づけ」や「誘因」といった言葉を日常的な用語に訳した場合に一番近い意味を表しているのは「理由」である。「モチベーション=理由」と覚えてしまっても良い。実にシンプルだ。理由には上下などないし増えたり減ったりもしない。単純に「ある」か「ない」かだけである。

 

モチベーションというのは段階的にそのレベルが上下したりするものではないし増減するものでもない。あるならある。ないならない。そういうものなのである。

 

だからこそ、自分自身の顕在意識では認識できていないレベルのモチベーションを改めてきちんと認識できるような仕掛けを身のまわりに用意しておくことが非常に重要ではないだろうか。

 

それは信頼できる指導者に定期的にケツを叩いてもらう事でも良いだろうし、自分の目標とする人物の名言集などを常に持ち歩くなども有効だろう。いずれにしても、言葉の意味というものをきちんと理解しないと、どんなものでも扱いを間違ってしまう危険性があると改めて感じるのである。

 

 - 言語論