賢哲なる恣意性

桐峰矜公式ブログ

  

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根性を直接的に鍛える方法などない

   

昔から根性論や精神論がとても嫌いだった。特にスポーツの現場でしばしば語られるような根性論や精神論はなんというかあまりにも理屈が通っていないように感じられて聞いているだけで強烈な拒否感があった。

 

なんというか、世の中でいわゆる体育会系みたいな人々が語る根性論や精神論というのは、基本的には人間の意志力のリソースが無限であるかのような前提で話が進んでいくのでどうにも意味がわからない。

 

そして何より、もっと身も蓋もない事を言ってしまえば、外から見て一般的に根性があるように見えている場合でも、実際にはスポーツで言えば技術・筋持久力・心肺機能などが強いだけの話である。(もちろん、「強いだけ」と言ってもそれらをきちんと鍛えている事は素晴らしい事なのだが)

 

そして、ここが最も重要でかつ見落とされがちなのだけど、「根性」というものは直接的に鍛えることはほとんど不可能だという事だ。多くの場合、技術を磨いた事による自信、筋力や心肺機能を鍛えた事による精神的な余裕のようなものが総合的に絡み合って何やら実態のつかみにくい「根性」というもののベースを底上げしてくれるのである。

 

そういう意味で、結局のところ、根性というものを鍛える唯一にして絶対的な方法はきちんと基礎的な技術を磨き、筋力と持久力のレベルをとにかく高めておくという事だ。これしか方法はない。もちろんスポーツ以外の分野においてもこれは同じで、それぞれの分野に必要な知識や技術をひとつひとつ丁寧に修得していくしかない。

 

そういう小さな成功体験の積み重ねだけが「根性」になっていくのである。安易な根性論に逃げる前にきちんと基礎的な訓練を積み重ねることに集中した方が最終的には何倍も効率が良い。そう信じている。

 

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